はじめに
東北観光復興を目的としている私たちのプロジェクトですが、今回は趣旨を脱線し熊本観光復興支援を目的として取材しております。(訪問日:2016年6月1日~6月3日)熊本県を中心に発生した熊本地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。この度、6月初旬の数日間かけて、プロジェクトメンバーにて熊本県を訪問いたしました。震災発生から1.5ヶ月経った今、果たして熊本は観光客を受け入れることができるのか?Destinationとして不適切なのではないのか?熊本観光を熱望している皆様へリアルな現状をお伝えいたします。
熊本上空から見た町並み
熊本空港への着陸直前の上空からみた様子を撮影いたしました。青い点を確認できるかと思いますが、これは全て瓦屋根が崩れて保護しているブルーシートです。なんとも痛々しい様子からこの熊本の旅が始まりました。
鍋ヶ滝
まず向かったのは小国町にある人気観光スポットである鍋ヶ滝です。高さは10メートル程度ですが、カーテンのように流れる滝は本当に美しかったです。観光地としては完全に無影響であると言えます。
高千穂
宮崎県に位置する高千穂です。宮崎といっても高千穂は熊本空港から向かうほうが近く熊本よりである観光地の一つです。日本の滝100選にも選ばれている「真名井の滝」もボートで楽しむ観光客で溢れていました。こちらも地震の影響はほぼないと思ってよいかと思います。
神仙(Shinsen )という伝統・格式高い旅館へ宿泊しました。ここでは庭園の美しさ・従業員の温かさ。全てに感動しました。
樅木の吊り橋
八代市泉町に行ってみました。地震で吊り橋が危険にさらされているのではないか?という心配は全くのご無用でした。美しい新緑のなかトレッキングを交えてリフレッシュすることができました。
梅の木轟の吊橋
白水滝
驚くほど水が綺麗でしたので、思わず洗顔w
阿蘇山サンセット
熊本はとにかく絶景ポイントが多く、ありとあらゆる道に景色を眺めることができる場所があります。宿へ向かう最中ちょうど夕日の時間帯と重なりこんな絶景写真を取ることができました。ここが被災地であることはこのタイミングでは忘れてしまいました。
霊厳洞
宮本武蔵が五輪の書を書いた場所として霊巌洞へ行ってまいりました。なんともスピリチャルな感じでした。1800年代後半に大地震があったとのことでその時多くのお地蔵様が破損してしまったと記載がありました。今回の地震ではあまり影響はなかったようです。
洞窟と自然が融合している素敵で面白い場所でした。
熊本市街地
熊本信用金庫の”くまもん”と”路面電車”が迎えてくれました。熊本ダウンタウンは建物の破損が少々あったものの町の機能はほぼ回復しておりました。
熊本城
熊本城は瓦と石垣ので構成されているので、正直見るに絶えずという状況でした。市役所の展望台から望めますが、展望フロアはり罹災証明書発行場所のため、被災者の方々の心情を考えると現時点ではお勧めスポットといえない状況ではありました。
水前寺江津湖公園
熊本市街地に位置するこちらの公園、水が干上がったと報道されていた池にも水が戻り、鯉や亀が姿を見せる美しい風景をしっかり取り戻していました。
熊本の食文化
上から熊本あか牛丼、馬肉ユッケ、馬刺し、生ビールです。全てにおいて供給ラインも回復し、美味しくいただくことができました。
さいごに
熊本のランドマークである阿蘇山カルデラ、熊本城などは観光客立ち入り禁止となっているものもありますが、熊本県全域・近隣観光地を回ってこの目で見る限り、観光機能としては回復している・被害を受けていない場所も多いように見受けられました。ヒアリングの結果、観光事業者の方々は観光地に閑古鳥が鳴いており困っています。熊本の町の賑わいを作るためにも熊本へ訪れ観光するのも復興支援に繋がりますのでボランティアとセットで訪問してみるなど是非検討してみてはいかがでしょうか?熊本地震特設サイト(ボランティア情報まとめ)
※今回の旅の合間にボランティアもさせていただきました。また参ります!頑張ろう熊本!
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