Work case study ~Afterコロナに向けて~

Work case study ~Afterコロナに向けて~

コロナ禍で日々奮闘している宮城県内事業者の取り組みをご紹介します!

現在、宮城県では、Afterコロナに備え、「県内インバウンド受入環境整備 改善支援」という事業を通して、インバウンド受入に積極的な事業者のサポートを行っています!

この事業をサポートしているのは、訪日旅行者向けに東北の魅力あふれる旅行の提案を行っている「和楽旅行社」、韓国と日本を繋ぐ「ロッテ観光」、タイ向けの旅行商品を多数取り扱っている「みらい旅くらぶ」の3社で構成されている「ミラクル会」と、大手旅行会社のJTBと南宮城の自治体関係者等で構成されている宮城インバウンドDMOの5社でスペシャルチームを結成し、宮城県内の地域事業者を後押し!

この事業では、インバウンドの受け入れを積極的に行いたい宮城県内事業者を訪問し、現状の取組み状況や将来のイメージなどを丁寧にヒアリングし、施設内の設備環境がどうなっているか?外国人がゆったり過ごせる十分なスペースが確保されているか?体験コンテンツや食事メニューの内容が外国人のニーズとマッチしているか?などなど、実際に外国人旅行者が求める「声」をもとに、外国人目線での改善提案を行っています。

これまで、数多くの外国人旅行者と接しながら課題解決を実践してきた豊富な実績経験と、ランドオペレーターとしてのプロフェッショナルな目線があるからこそ出来ること。他にも、商品を造成する際のアドバイスやSNSを活用した情報発信方法、一部翻訳のお手伝いも行っています。

また、数ある助成金の中からマッチする助成金の提案と活用方法まで、幅広い提案が行えることで、宮城県内の事業者からも信頼が厚く、とても期待が持てる取組みをしています!

そこで、外国人観光客が来やすい宮城県を目指し、インバウンドの受け入れ準備を頑張ってる県内事業者とスペシャル支援チームの様子をご紹介します!

ANAホリディ・イン仙台

ANAホリディ・イン仙台は、仙台駅東口に位置し、喧騒から少し離れた静かで落ち着いた雰囲気でリラックスして過ごせると人気のホテルです。
新型コロナウィルスが流行する前までは、台湾や香港、タイからの団体のお客様を多く受け入れており、インバウンドの実績も比較的高いホテルです!

新型コロナウィルス感染拡大防止策として、朝食会場の定員を減らす取り組みを行う一方で、朝食会場が混み合うことの対策として、朝食をお弁当形式に変更し、お部屋に持ち帰ってゆっくりと食事が出来る取り組みを実践するなど、コロナ対策もしっかりと行っているので、安心して利用が出来ます!

そんなANAホリディ・イン仙台が今後取り組もうとしていることは、お客様へのおもてなしの充実!!
宿泊しに来てくれたお客様に対し、施設や設備の充実はもちろん。それに加え、サービス面としての向上を目指し、ガイドブックには載っていない、日本人が好むディープな情報やスポットをご案内することで、満足度をUPさせていこうという取組み!
実現に向けて、ANAホリディ・イン仙台を中心に、周辺の施設や近隣ホテルと連携した取り組みを考えていきたいと、Afterコロナに向けて、準備を始めています!また、海外からの個人旅行者の方にもわかりやすく情報をお届けするために、ホームページの多言語化にも取り組んでおります!

仙台には沢山の観光スポットがあります!観光スポットの楽しみ方を従業員一人一人が理解し、心からのおもてなしが出来るよう、取り組み始めています!

ANAホリディ・イン仙台
〒984-0051 宮城県仙台市若林区新寺1-4-1
TEL: 022-256-5111
HP: https://www.anaholidayinn-sendai.jp/

仙台国際ホテル

続いては、仙台市の中心街にある老舗ホテル「仙台国際ホテル」。
仙台駅からほど近くに位置するものの、落ち着いた雰囲気を持つのが特徴です。

これまで、日本人の方が主なターゲットでしたが、今後は多くの外国人観光客の方に宿泊してもらえるようにしたい、というお話でした!

これまで外国人の宿泊客が少なかったため、外国人への対応にあまり自信がない・・・という従業員の方が中にはいる、という課題がありました。
これに対して、多言語セミナーの紹介や従業員向けセミナーの開催などのスキルアップ、また「スーツケースを広げるスペースの確保」「一生懸命話しかける姿勢の重要性」などといった外国人宿泊客ならではのニーズがある、とのことでした!
また、周辺の観光スポットを宿泊客に伝えられるようにするため、実際にスポットを巡って知識を身につけることや、観光モデルコースを作成することも大切だそうです!

Afterコロナでたくさんの外国人の方が宿泊し、楽しい時間を過ごしてもらえるよう、従業員の皆さんのスキルアップ、施設の受け入れ準備、そして本事業で視察をしたチームの協力で、準備を整えていきます!

仙台国際ホテル
〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央4-6-1
TEL: 022-268-1111
HP: https://tobu-skh.co.jp/

遠刈田温泉 旬樹庵 さんさ亭

宮城蔵王の観光地「遠刈田温泉」にある宿泊施設、「さんさ亭」。
露天風呂つきの温泉や日本庭園があるのが特徴です!

さんさ亭では、コロナ発生前からすでに韓国・中国・台湾・タイ・香港からのお客様を受け入れていて、外国人の方々にも親しまれてきました。しかし、より多くの外国人に来ていただきたいという想いで、Wi-Fiの整備やトイレの改良、そしてキャッシュレス化の対応など、様々な取り組みを行っているとのことです!
また、日本人が海外のホテルに泊まるとき、日本人スタッフがいると安心することから、外国人スタッフを採用して、外国人のお客様にも安心して利用してほしいとのことでした。

一方、迷っていることもあったそうです。普段、ベッドを使っている外国人の方々にリラックスしてもらうために、簡易的なベッドを配置しようかと迷っていたそうです。しかし、外国人の方は「しっかりとしたベッドを好む」ということ、そして、「日本式の布団で文化体験してほしい」ということで、設置しなくても良いのでは、という反応がありました。

また、コロナウィルス終息後に、海外から多くの旅行者が訪れるよう、蔵王町内にある様々な施設や商店街、仙台市内のホテル等とも連携を行い、宮城県内一体となってお客様を迎え入れる態勢を目指し、事業者間連携にも積極的に取り組んでます!

よりたくさんの外国人の方に宿泊してもらえるよう、パワーアップしています!

遠刈田温泉 旬樹庵 さんさ亭
〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉東裏30
TEL:0224-34-2211
HP:http://www.zao-sansatei.co.jp/top.html

加美町振興公社

続いては、宮城県の北西部に位置する加美町で観光を盛り上げる立役者となっている「加美町振興公社」。

加美町振興公社では、温泉施設やコテージなどを運営しています。また、レジャースポット「やくらいガーデン」など、町内の魅力あふれるコンテンツと連携して、多くの観光客に来てもらおうと取り組みを行っています。
さらには、アウトドアメーカー「モンベル」とともにスポーツツーリズムに取り組んだり、仙台との直通バスを計画したりするなど、様々なプロジェクトにも積極的に取り組んでいます!

これまで日本人の観光客がメインでしたが、今後は外国人観光客も増やしたいという加美町。今回の事業を通じて、期待が膨らむようなアイディアが生まれました。

加美町は、2003年に3町が合併した町です。そのため、観光施設や地域拠点が町内に点在していることが特徴となっています。そうした状況を活かす方法として、支援チームから「アルベルゴ・ディフーゾ」という言葉が出ました。
「アルベルゴ・ディフーゾ」とは宿泊施設を分散させて地域全体を「ひとつのホテル」というようにする考え方だそうです!

大場社長によると、今後は ①インバウンド、国内、県内それぞれの外客をターゲティングしていくこと ②ワーケーションとしての加美町を目指し、単なるワーケーションではなく、企業も一緒に加美町の課題解決していく、共創価値の創造の可能性を目指していきたいと仰っていました!
中でも①の対応としては、合併したそれぞれの地域全てがインバウンドを目指すのではなく、「インバウンド向けの地域」「国内観光客の地域」「県内や隣県の方々向けの地域」に分けて、町外客を呼び込んでいきたいそうです!

すでにたくさんの魅力を持っている加美町。
今後、加美町の魅力をもっとたくさんの外国人に伝えるために、加美町振興公社が中心となり、SNSで積極的に情報発信を行ったり、実際に海外に行ってPRしていくことで加美町全体を盛り上げていく!なんだかワクワクしますね!!

今後の取り組みに期待が高まります!

株式会社加美町振興公社
〒981-4375  宮城県加美郡加美町字味ケ袋薬莱原1-76
TEL: 0229-67-3388
HP:  http://kami-tr.com/

もりたびの会

続いては、宮城県北部の名湯「鳴子温泉」で地元の人々との交流や、鳴子温泉ならではの湯治や林業の体験などを行う「林泊」を行っている「もりたびの会」です。

4~5cmというミニサイズのこけしを作る「豆こけし作り体験」や、鳴子温泉の自然を歩いて体感する「スノーシュー体験」など、気になる体験が勢揃い!
設立間もない「もりたびの会」ですが、すでに中国人の子どもたちが豆こけし作り体験を行ったり、英語でのツアーを実施したりと、日本人のみならず外国人の方々もお迎えしています。

また、川渡温泉、鳴子温泉も「エコな宿づくり」に向けて取り組んでおり、鳴子の木を使って作った露天風呂(扇屋旅館)や、温泉熱を暖房や床暖に利用している旅館などもあります!

さらに海外の方に知ってもらうため、日本の旅行会社やランドオペレーターなどに情報を発信し、海外の旅行会社と繋がる取組みも検討中!
そして、これからよりたくさんの方が林泊を利用することを期待して、基本コースやオプションプランの内容と金額を決めることなども、今後やっていきたい事だということです!

鳴子温泉の魅力を伝える新しい取り組み「林泊」。より多くの人に楽しんでもらえるように取り組みを進めています!

鳴子温泉もりたびの会
〒989-6711 宮城県大崎市鳴子温泉字沢74-21
TEL: 0229-25-4668
HP: https://moritabi.org/

石ノ森萬画館

続いては、石巻市にある「石ノ森萬画館」。
「仮面ライダー」「サイボーグ009」などで有名な石ノ森章太郎さんの作品が数多く展示されています。
漫画のファンにはたまらない展示コーナーだけでなく、グッズづくりやカフェもあり、幅広い世代が楽しむことができる施設です!

他にも、猫をモチーフにした絵画展「CAT ART展」(*現在は終了)や、お正月・クリスマスなど季節のイベントが行われているなど、いつ行っても楽しめるような工夫がほどこされています!
また、より多くの外国人の方々にも楽しんでもらえるように、英語や中国語のパンフレットや音声ガイドを開発するなどの改良と、タイやシンガポールでのPRイベントに参加するなど、たくさんの取り組みをしているとのことでした。

さらに、「閃電騎士」と呼ばれる仮面ライダーのリメイク版がある台湾、アニメ「ハイキュー」が大人気の韓国など、マンガを愛する人が多い国でPRをすれば、もっとたくさんの外国人の方に来てもらえるのではないか、ということでした。

日本のマンガの面白さを、石巻から世界に発信できたら嬉しいですね!

石ノ森萬画館
〒986-0823 宮城県石巻市中瀬2-7
TEL: 0225-96-5055
HP: https://www.mangattan.jp/manga/

えぼしスキー場

最後は、仙台から車で約1時間、宮城蔵王にある「えぼしスキー場」。
初心者から上級者まで楽しめるゲレンデや、子どもに大人気の「キッズコース」、その他休憩スペースやレストランを完備するなど、魅力がいっぱいのスキー場です!
さらに、夏は星空鑑賞、秋は東北名物の芋煮会も開催していて、ウィンターシーズンだけでなく、1年中楽しめる場所であるのもGoodポイント!!

えぼしスキー場は、これまで、日本人の方が多く訪れる場所でした。しかし、より多くの方にスキーを楽しんでもらうために、最近では外国人の方々に向けても積極的にPRしています!
さらに、パンフレットの多言語化や、インフォメーションセンターに多言語対応のタブレットを設置するなど、日本語がわからない外国人にも安心して利用してもらえるように、続々準備中!今後は看板やメニューの多言語化も行う予定です。

外国人の方がもっと安心してスキーができるようにはどうすればよいか?今回たくさんの話し合いがされました。
その中で、多言語対応ができるインストラクターの育成や、外国人スタッフがひと目でわかるような工夫をするのが良さそう!という話がありました。
また、宮城県の人気スポット「遠刈田温泉」から近いえぼしスキー場。遠刈田温泉の中でも特に人気のお店とコラボレーションしたら、もっとたくさんの観光客にスキーを楽しんでもらえそう、という意見もありました!地域や宮城県全体を巻き込んでの連携と取り組みが重要であることを重要視し、今後、地域連携を意識した商品造成を行っていくそうです!

Afterコロナになったら、多くの外国人の方々がえぼしスキー場に来てくれると嬉しいですね!

みやぎ蔵王えぼしリゾート
〒989-0998 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉
TEL: 0224-34-4001
HP: http://www.eboshi.co.jp/

Afterコロナに備えた準備が進んでいます!

観光関連産業は、現在とても苦しい時期ですが、Afterコロナに備え受入環境の整備を着々と進めています。
tohoku365では、これからもこういった取り組みを紹介していくことで、東北の観光を盛り上げていきます!

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