会津若松市街から東に2キロの場所にある飯盛山。ここは城下町を一望できる小高い山で、その頂上には白虎隊と呼ばれる戦士たちの眠る墓があります。
白虎隊
白虎隊とは、1868年に勃発した戊辰戦争の際に中心となって戦っていた部隊です。主に16から17歳の男子で構成されていて、最年少では13歳の若さで出陣した人もいるそうです。
彼らは以前記事でも紹介した「鶴ヶ城」を死守するべく戦い続けましたが、戦力には圧倒的な差があり、多くの隊員は戦死していきました。
なんとか生きのびて飯盛山に逃げた隊員たちも頂上から見える市中火災の模様から負けを覚悟し、自刃を決行するに至りました。
飯盛山
飯盛山の麓には、観光客向けのお土産屋さんが用意されていて、お土産屋さんが軒を連ね、当時の白虎隊士が使用していた刀を模った木刀やキーホルダーなど様々なお土産が販売されています。
飯盛山を登るには長い階段を登る必要があります。どうしても登るのが難しい人向けにエスカレーターも用意されているので、足に不安がある人も安心です。
階段を登りきれば市内を一望できます。
山頂まで183段。
足に不安がある方向けのエレベーターです。大人250円、子供150円で利用することができます。
山頂
頂上には白虎隊士の墓があります。若くして勇敢に戦った彼らの墓石には、今なお訪れる多くの人々から死を悼む意味でお線香があげられています。
お線香は山頂で、50円で購入することができます。
この像の見ている先には、白虎隊が守り抜こうとした鶴ヶ城があります。
下山
山を下るときには、登ってきた時とは違うルートで帰ることができます。その途中には様々な建物や神社があり、中には国から重要文化財として指定されているものもあります。
まとめ
飯盛山は1200年前の悲しみを遺しつつも、福島を一望できる自然の美しい場所であり、白虎隊の歴史を後世に伝えています。今回は十分に紹介しきれませんでしたが、白虎隊士の墓以外の重要文化財に指定されている建物や白虎隊士の資料館などもありますので、ぜひ足を運んでみてください。
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