お裁縫をするときに使うゆびぬきは、西洋では「シンブル」と呼ばれ、お土産などの贈答品としても販売されており、幸運をもたらすお守りとしても人気があるそうです。
北陸金沢の手工芸品「加賀ゆびぬき」を伝承しながら、仙台七夕のふきながしの華麗さを表現した「ふきながし」や伊達政宗の竹に雀紋を表現した「すずめ」など、オリジナル作品「伊達なゆびぬき」として展開している手芸家がいます。
その手芸家の作品を展示販売している『利府町まち・ひと・しごと創業ステーションtsumiki』を訪れてみました。
北陸地方の金沢に古くから伝わる工芸品
城下町だった金沢には美しい着物を仕立てるお針子さんがたくさんいました。
着物を縫った時の余り糸や、布・真綿の残り物を使い、お針子さんのお裁縫道具として作られたのがゆびぬきのはじまりです。
綿密で美しい絹糸の模様は単なる飾りではなく、お裁縫の時にもちゃんと役立ちます。
パッチワークや手縫いをする際に、針を滑らせることなくしっかり押し出せます。
身に着けたり、飾ったりと使い方は自由
本来の裁縫道具としての使い方はもちろん、指輪やペンダントトップ、スカーフリングとしての使い方も素敵です。
単体でも十分美しい加賀ゆびぬきですが並べたり重ねたりすることで存在感がより際立ちます。
お好みの組み合わせで身に着けたり、お部屋に飾っておくだけでも目に楽しく、心が華やぐ空間になることでしょう。
東北に「加賀ゆびぬき」の魅力を広めたい
加賀ゆびぬきを、より多くの人に知ってもらいたいという思いから、制作に取り組み、マルシェなどに出店を重ねているのが「コモノヤ」の佐藤満美子さんです。
「加賀ゆびぬきを作り始めて十余年。始めた頃に比して加賀ゆびぬきの知名度は大きく上がりました。しかしながら手工芸品として一般的であるとはいえません。多くの方々に加賀ゆびぬきの魅力、また、作る楽しみを知っていただきたいと思っています」と佐藤さん。
作品は、宮城県利府町のJR利府駅前にあるtsumikiにてお買い求めいただけます。
販売期間は、2017年12月1日~2018年3月31日までの4ヶ月間限定です。
利府町まち・ひと・しごと創造ステーション tsumiki
宮城県宮城郡利府町中央1-5-2
TEL :022-766-9231
Mail:info@rifu-tsumiki.jp
Comment On Facebook