【おことわり】今回は本サイト運営元のグループ会社の新たな取り組みをご紹介いたします。
宮城県の最南端に位置する「水と緑輝くまち」丸森町は福島県に隣接した人口15,000人ほどの町です。▲美しい自然に囲まれた丸森町
丸森町は、仙台藩主伊達政宗公の初陣の地として知られ、かつては養蚕業が盛んな地域でした。いまでも養蚕業に欠かせない、「桑の葉」が特産品として知られ高栄養価値野菜として注目されています。
▲桑の葉圃場の様子
そんな養蚕業が盛んだった頃、養蚕の大敵のネズミを駆除してくれる「猫」を大切にし「猫神」として祀ってきたそうです。そんな名残として猫の形を浮き彫りにした石碑や、石像、文字が掘られたものなど数多くが発見され石碑73基、石像7基が確認されていますが、その数は年々増え続けています。また、街中には猫神様をモチーフにしたお土産や食事処もあり、猫好きさんにおすすめの町でもあります!▲猫の形の石碑
現在は農業が主要産業に変化している丸森町ではへそ大根や、冬の風物詩あんぽ柿など様々な特産品があるそうです。そんな数々の丸森町の「良いモノ」をあつめたMARUPHORIA(マルフォリア)もぜひ覗いてみてくださいね!
▲丸森町の冬の風物詩「あんぽ柿」製造の様子
■MARUPHORIAサイトはこちら
台風の被害を受けて
そんな自然豊かな丸森町ですが、2019年10月に発生した台風19号の影響で町内を流れる阿武隈川が氾濫し、町全体が1週間以上浸水する甚大な被害を受けました。
▲丸森町、浸水の様子
今回ツアーの造成を担当した丸森町地域商社GM7と南宮城の観光インバウンド事業を行う宮城インバウンドDMOのオフィスも1メートルほどの浸水被害を受けました。台風被害の直後から、東京やはるばる台湾からも国内外から多くのボランティアの方が来てくださって一緒に泥かきなどの清掃作業を行ってくださいました。
▲社員とボランティアの皆様
株式会社GM7と宮城インバウンドDMOは、丸森の水害で何があったのか、またそこからの復興プロセスについて地域の多くの方から学びながら今回の丸森町教育防災ツアーを造成したと言います。
丸森防災教育ツアーについて
ツアーでは台風の爪痕が残る丸森町内のエリアを巡りながら、自分たちの日頃の防災に役立てられることは何かを学べる内容になっています。以下の写真は、浸水した丸森町営住宅です。
今は誰も住んでいない空き家になってしまいました。当時どれくらいの高さまで浸水してしまったのか、このエリアに住んでいた人は水害からどのように命を守ったのかを学ぶことができます。▲浸水被害後の空き家
丸森町の中心地から離れ、山側に足を運ぶとまだ復旧作業が十分ではなく、土砂災害の被害の生々しい傷が残っていて、実際の被害の大きさを直接見て知ることができます。
特に、丸森町にあるキャンプ場「不動尊公園キャンプ場」です。ここには川が増水した際の流木がまだ残っている箇所や、橋が崩れ落ちている箇所などがあり、水の威力の恐ろしさを知ることができます。▲丸森町不動尊公園キャンプ場内の被害の様子
尚、不動尊公園キャンプ場自体は2019年12月から営業を再開しており、復旧したキャンプ場内ではBBQやキャンプを楽しんでいる人がたくさんいました。
丸森町の中でも五福谷地区は特に被害の大きなエリアでした。
発災当日、この場所に暮らしていた人の避難を誘導した人の話を聞くことで、当日どのような時系列で避難したのか、どんな備えを日頃からしておくことが大切であるかを体験者の話から学ぶことができます。
復興に向けて
丸森町役場では台風からの復興5か年計画を定め、土砂災害にて被害を受けた道路の補修や堤防の復旧工事など、復興に向かっての動きを進めています。
地域商社のGM7に所属するメンバーによる丸森町太鼓集団「旅太鼓」では台風の発災から1年が経過したタイミングで執り行われた鎮魂祭にて、太鼓のパフォーマンスを実施しました。太鼓パフォーマンスの様子はYoutubeにてライブ配信され、多くの人の心を勇気づけました。
ライブ配信の様子はこちら▲旅太鼓演奏の様子
また、防災に関する教訓をもとに、地域商社GM7では備蓄食である「防災おにぎり」を開発しました。アルファ米を使用したおにぎりは、非常時の物資が少ないときにも水を入れるだけで簡単におにぎりが作れる食べることのできる非常食です。防災教育ツアーに参加された方には、こちらのおにぎりもお渡しする予定だそうです。
▲非常食として大人気の防災おにぎり
今回の紹介はあくまでツアーの一部でしたが、防災に関して実際の場所を見ながら学べる内容を整備してお待ちしていますので、皆様ぜひ足を運んでみてください。
台風19号の教訓を伝えるガイド
所要時間 | 約2時間 |
料金 | 15,000円 |
集合場所 | 八雄館 |
定休日 | 不定休 |
受入人数 | 10人まで(11人以降は要相談) |
対応言語 | 日本語、英語、中国語 |
お問合せ | info@gm7.jp |
最後に
水害による被害を受けながらも、前を向いて進もうとする姿からはたくさんの勇気をもらえます!新型コロナウイルスの収束後にはなりますが、丸森町に足を運んで本ツアーに参加し、防災への学びを深めてみてはいかがでしょうか?
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