東日本大震災の記憶を巡る~岩沼市編~

仙台空港に近くアクセスが良い岩沼市ですが、東日本大震災では岩沼市の沿岸部も津波により大きな被害を受けました。
岩沼市内で東日本大震災当時の様子やその後の復興について知ることのできる施設を紹介します。

いわぬまひつじ村

ひつじたちとの触れ合いを通して地域の住民に癒しを提供するとともに、震災の記憶や地域の記憶の風化を防止し、交流が生まれる場にしたいとの想いで活動しているひつじ牧場です。
もともとは津波の影響により人が住めなくなった地域に除草用として羊を放牧したところ、地域の人気者になったことから、観光牧場になった場所です。
この場所で何があったのか震災と津波に関する話をガイドの方から伺うガイドツアーやひつじの餌やりを体験することができます。

営業時間 10:00~16:00
コンテンツ ひつじの餌やり(えさ代100円)、震災復興ガイドツアー(1,000円)
定休日 無休
URL https://www.facebook.com/smilesupportcenter/
お問合せ いわぬまひつじ村 tel:080-4105-5538


アクセス
仙台空港より車で15分
仙台空港ICより車で10分

千年希望の丘

東日本大震災で亡くなった方の慰霊碑が建立されている千年希望の丘(相野釜(あいのかま)公園)は、復興のシンボルとして整備された場所です。
園内には全長10kmの海岸沿いに震災によって発生した瓦礫を使用して作られた、計14個の避難丘があります。避難丘に登ると仙台空港がよく見えるほか、岩沼市全体を見渡すことができます。
東日本大震災時の大津波は、海岸沿いの構造物だけでは内陸での氾濫を防げないほど巨大なものでした。そこで新たに、「緑の堤防」や14個の避難丘を設置することで、津波被害の縮小が期待できる「多重防御」と呼ばれる構造に変更され、震災の教訓が生かされた対策がとられています。

 

避難丘とともに、津波被害を軽減する目的で整備されている「緑の堤防」ではボランティアによる植樹が行われており、これまでに35万本以上の苗木が植樹されました。

公園内にある「千年希望の丘交流センター」では、震災当時の岩沼市沿岸部の写真の展示や動画の上映を行っており、震災当時から復興までの様子を知ることができます。動画は日本語・英語・繁体字・簡体字・韓国語の5言語に対応しています。

営業時間 9:00~17:00
料金 無料
定休日 火曜日・12/26~1/7
問い合わせ方法 HPのお問合せフォームより
対応言語 日本語
URL https://sennen-kibouno-oka.com/

アクセス
【車】
仙台東部道路岩沼ICから15分
仙台空港ICから10分
駐車場 有(無料)
【電車】
JR東北本線 岩沼駅から車で20分
【飛行機】
仙台空港から徒歩20分

岩沼みんなの家

岩沼みんなの家は復興に取り組む人の活動拠点としてオープンした施設ですが、現在では農産物やジェラート等の販売を行っており、誰もが気軽に立ち寄り休憩できる場所となっています。
岩沼みんなの家では、農業を通して震災からの復興を目指す取り組みである「岩沼復興アグリツーリズム」を行っています。アグリツーリズムを通して育てた野菜はみんなの家で販売されるジェラートの材料になっています。
まごころこめて栽培された野菜を使用した美味しいジェラートを食べて復興を感じてみてください。

営業時間 9:00~15:00
定休日 火曜日・日曜日
URL http://minnanoie-iwanuma-infocom.com//

 

おわりに

東日本大震災で沿岸部を中心に甚大な被害を受けた岩沼市ですが、発災から10年を迎えようとしている今、過去の教訓を生かした町の再構築、防災に対する意識改革への取り組みを積極的に行っています。
今回ご紹介した施設は、すべて仙台空港から車で15分以内の距離です。ぜひ空港近くに起こしの際は震災から10年の時の流れを感じていただける各施設にお立ち寄りください。

 

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