東日本大震災の記憶を巡る~山元町編~

宮城県の最南端に位置し福島県と県境を接する山元町は、いちごが有名な海沿いの町です。
11月~5月頃までのシーズンになるといちご狩りなどで賑わう山元町ですが、東日本大震災では町の面積の4割が浸水するなど津波による大きな被害を受けました。

この記事では、2020年に新しくオープンした、東日本大震災の記憶を後世につないでいくために整備された施設を紹介します。

震災遺構 中浜小学校

宮城県南において唯一の震災遺構として震災当時の姿をそのまま残す中浜小学校。この校舎は津波が来た際に屋上に避難した90名の命を守り抜いた校舎でもあります。
2020年9月に開館した施設についてご紹介します。

施設内に足を踏み入れると、津波の被害にあった校舎の当時の姿がほぼそのままの状態で残っています。尚、施設自体は耐震補強がされているので、安心して見学することができます。

▲山元町教育委員会提供

校舎の外壁には津波の高さの位置を示すプレートが設置されており、当時の津波の高さを知ることができます。

震災後に新たに作られた日時計モニュメントは、震災遺構の新しいシンボルとなっています。この時計には様々なメッセージが込められているので、ぜひどんなメッセージが隠されているか考えてみてください(答え合わせが気になる場合には、管理人さんに聞いてみてください)。

震災遺構中浜小学校

営業時間 9:30~16:30(最終入館16:00)
料金 一般 400円
高校生 300円
小中学生 200円
団体20名毎に100円引き
定休日 毎週月曜(月曜が祝日の場合翌日)、12月28日~1月4日
問い合わせ方法 山元町教育委員会生涯学習課 0223-36-8948
対応言語 日本語
※ポケトークによる多言語対応可能
URL https://sennen-kibouno-oka.com/

アクセス
【車で】
常磐自動車道   山元南スマートICより 約10分
駐車場 有(無料) 普通車45台分、大型バス2台分
【電車で】
JR常磐線  坂元駅より徒歩 約25分

やまもと語りべの会について

施設内の説明をより詳しく受けたい方については「やまもと語りべの会」によるガイドを申し込むことができます。語りべの会ではポケトークを活用した多言語対応を提供しています。

所用時間 90分
料金 大型バス1台: 7,000円
マイクロバス1台: 5,000円
乗用車1台: 4,000円
集合場所 震災遺構中浜小学校
受入人数 1名~
対応言語 日本語
お問合せ yamamotokataribe1000@ezweb.ne.jp
URL https://yamamoto-kataribe311.jimdofree.com/

おわりに

東日本大震災の発災から10年が経ち、被災から復興が確実に進んでいますが、被災の記憶を風化させないために活動している町の人の熱い想いを感じることができました。また、本震災遺構はグッドデザイン賞を受賞した建物でもあります。
2020年に新しくオープンした震災遺構中浜小学校で、過去の教訓からの学びを感じる旅をしてみてはいかがでしょうか?

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