日本初のフルーツで作った発泡酒 「宮城ゆりあげ麦酒醸造所」を取材しました!

日本初のフルーツで作った発泡酒 「宮城ゆりあげ麦酒醸造所」を取材しました!

株式会社宮城マイクロブルワリーが運営する「宮城ゆりあげ麦酒醸造所」は、震災後、新たに閖上に工場を構えたクラフトビール醸造所で、2020年1月に設立されました。

宮城マイクロブルワリーは1997年亘理町に創業したマイクロブルワリーで、町内に醸造所とビアレストラン「鳥の海ブルワリー」をオープンしていました。その後、2011年3月11月に発生した東日本大震災の大津波で亘理町にあった「鳥の海ブルワリー」は甚大な被害を受けます。震災後すぐに宮城県でのブルワリー再建は困難な状況であったため、宮城マイクロブルワリーは、宮城県内での再起を誓い、岩手県花巻市へ移転することになりました。そして花巻への移転から6年後、東日本大震災で被災した家屋の集団移転跡地を造成した産業用地として再開発された土地、宮城県名取市閖上にブルワリーの再建が決定しました。マイクロブルワリーが宮城県での再出発を目指して踏ん張り続けた震災から9年後の2020年1月、「宮城ゆりあげ麦酒醸造所」が走り出しました。

宮城ゆりあげ麦酒醸造所の工場長を務める取締役・北條 仁(ほうじょうひとし)さんは、これまで10年以上にわたりクラフトビール業界で経験を積んできた本人公言の「さすらいのビール醸造士」です。北條さんは、ドイツのミュンヘンへビール醸造の修行に行った後、 山口県山口市にある「山口地ビール」でブルワーをしていました。その後も3ヶ所のブルワリーでの勤務経験を経て、 2019年7月に宮城マイクロブルワリーへ入社し現在は、宮城ゆりあげ麦酒醸造所にて工場長として日々ビール造りに取り組んでいます。

宮城ゆりあげ麦酒醸造所では、創業当時まだ日本では誰も挑戦したことのなかったフルーツを使った発泡酒「フルーツビール」をはじめとした様々な歴史あるクラフトビールが楽しめます!常時ピルスナー・ヴァイツェン・デュンケル・いちごエール・りんごエール・ぶどうエールなど6種類以上のビールを取り扱っていらっしゃるそうです。

季節ごとの限定ビールもあるそう…これは気になりますね!

また、ビール工場見学​も可能でビール造りの手順などを実際に醸造している工場の中に入って見学することができます。無料で見学させていただけるとのことでしたが事前に予約が必要になりますので、ご連絡をお忘れなく!一回の見学の定員は8名までですので合わせてご注意ください。

フルーツビールといえばベルギーが有名ですが、工場長の北條さんは「ベルギーのフルーツビールとは変わった味わいが楽しめます。ヨーロッパの伝統的なスタイルとのギャップを楽しんでください。」とおっしゃっていました。

また、宮城ゆりあげ麦酒醸造所は、飲食店の店舗を持たない醸造所のみの施設で、 そこで造られたビールを味わえる場所としてはJR本塩釜駅近くにオープンした宮城マイクロブルワリー直営「ビアホール塩釜館」がありますので合わせてチェックしてみてくださいね♫

■施設情報
・宮城ゆりあげ麦酒醸造所
住所:宮城県名取市閖上東地区21街区2画地
営業時間:9:30~15:00(土日祝も営業)
工場見学予約はこちら:022-385-8231

・ビアホール塩釜館
住所:宮城県塩竈市北浜1丁目1-12 ホテル塩釜&松島MG2F
定休日:日曜日・月曜日
営業時間:17:00~22:00
ビールの種類:ヴァイツェン・ラガー(デュンケル)ピルスナー・ぶどうエール(フルーツ発泡酒)りんごエール (フルーツ発泡酒)いちごエール (フルーツ発泡酒)
アクセス:JR仙石線/本塩釜駅から徒歩5分

 

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