今回は、蔵王連峰の梺、宮城県白石市にて明治6年の創業以来変わらぬ想いで酒造りを続ける「蔵王酒造」をご紹介します。
蔵王酒造は、地元産酒造好適米の契約栽培米や蔵王連峰の伏流水、冬の蔵王颪の寒風など、白石の自然の恵みを活かし、その良さを最大限に利用した酒造りを行っている酒造です。
ひとつひとつを大切に
蔵王酒造では、酒の出来栄えに大きく影響するという、精米や洗米、瓶詰め、保管などの工程をひとつひとつを丁寧に行い、品質を保った商品を一定量提供することはもちろん、季節やトレンドに合わせた商品開発も積極的に行なっています。
蔵王酒造をさせる若き杜氏
蔵王酒造の酒造りの舵をとるのが、杜氏の大滝さんです。
地元白石出身で、高校卒業と同時に蔵王酒造へ入社した大滝さんは、梱包や発送など、事務仕事から学び、21歳頃から酒造りに携わりはじめたそうです。
その時に杜氏を務めていた杉浦さんから「酒」のいろはを学び、一気にのめり込んでいったそうです。
数々の賞を受賞するようになった今でも、他の酒造の杜氏との勉強会や酒販店や飲食店での交流など、常によりいいものを、新しいものを考え、取り組んでいます。
蔵王 Kシリーズ
蔵王酒造では近年、鑑評会などへも積極的に参加し、日本中の酒蔵と切磋琢磨し、全国新酒鑑評会をはじめ、東北清酒鑑評会や南部杜氏自醸清酒鑑評会など、数多くの鑑評会で金賞や優等賞を受賞。
さらに、SAKE COMPETITION 2018では純米酒部門で第3位(GOLD、ダイナースクラブ若手奨励賞を受賞)に選ばれるなど、輝かしい成績を残しています。
SAKE COMPETITION 2018で受賞した「蔵王 K 純米酒」は、特約販売店にしか卸していない数量限定の貴重なお酒として、日本酒ファンの間で一目置かれる存在です。
蔵王酒造の若手3人が「心を込めて醸し、心を込めて管理し、心を込めてお届けします」というコンセプトのもと、責任仕込みされたもので、純米酒、特別純米、純米吟醸の3種類が通年のラインナップで、その他にも季節に合わせた商品を展開。それぞれがまったく違った性格を持つ酒に仕上がっています。
これからの蔵王酒造
古くから多くの酒蔵は、繁忙期には休み無しに働くスタイルが一般的でしたが、蔵王酒造では「いい仕事には充実した私生活が必要」とワークライフバランスを考え、家族や子供との時間を作れるように仕事の効率化やタイムコントロールの改善などの取り組みを行なっています。
まとめ
酒造りを通し、まずは「蔵王」といえば「宮城」と思ってもらえるようになりたい!
そして、蔵王という名前の通り、「蔵」の「王」になりたいと話してくれました。
蔵王山麓の育む自然と清流、蔵王の見える風景、人の温もり、そして美味い酒。
蔵王酒造のその想いに触れて見てはいかがでしょうか?
JR白石駅から徒歩6分程、大きな「蔵王」の文字が目印です。
—Information—
蔵王酒造 株式会社
宮城県白石市東小路120-1
TEL / 0224-25-3355
http://www.zaoshuzo.com/
蔵王酒造展示館(酒蔵併設)
見学内容 / 展示物の見学(酒器 等)、試飲、販売
開館時間 / AM10:00〜PM4:00
休館日 / 祝祭日、日曜日、第2・第4土曜日
見学料 / 無料
予約 / 不要(10名以上の場合は必要)
駐車場 / 有(5台まで)
※酒造見学に関してはお問い合わせください。
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